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ドラシロワ

この絵は何か?

すぐにわかる人もいるに違いない。

ドラクロワのショパンである。

今回のルーブル観覧は、フランス絵画に的を絞った。

国宝級だらけのルーブルでは、19世紀の絵画はガイド・パンフレットの補足に添えられている程度の扱いで、ドラクロワ自画像とその横にあるこの有名なショパン像はシュリー翼最上階三階、モナリザ後のルートとしては辺境地のようなところにある。

「そんなのあった?」と見過ごす人もいるだろう、というところにある。

近づいてみると、キャンバスの目までわかるが、とくかく白い。

印刷物ではわからないこの白使い。

未完成と言われているが、あえて描き込んでいない、色数を限っていると考えたい。

こういう作品を観ると、描きたくなる。


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