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パリの今

  • 執筆者の写真: marquis81
    marquis81
  • 2017年4月14日
  • 読了時間: 3分

学校からホテルに帰って、まず画材の手入れをする。

それから、途中で買ってきた材料でサンドイッチを作った。

エシレバターをたっぷり使った。

エシレバターの日仏の価格差は、目眩がするほどである。

ジョン・ロブの靴が日本の直営店では本国の倍近くすると憤る人がいるが、エシレバターは5倍の価格差がある。

日本で刺し身で食べられるノルディックサーモンやアトランティックサーモンがヨーロッパと殆ど価格が変わらないのに(必ずしも同じグレードではないにせよ)なんだろう、今時この差は。

「ライカ一台で家が買える」と言われていた時代のようだ。

それはオーバーか。

手製サンドイッチに、昨夜のボルドーの残り、プーレ・ロティの脚だけの安いやつ、そして娘が気を利かせて持たせてくれたディズニーのビニールシートを持って一昨日スケッチに行ったモンスリ公園へ1人ピクニック。

そうそう、今回旅のアイデア・アイテムをひとつ思いついた。

それは、キッチンペーパー(ペーパータオル)。

日本からそれなりの量を持ってきたウェス(古くなったTシャツを自分で小さく切ったもの)で絵の具を拭いていたが、とても足りない。

そこでいつものスーパーのMONOPRIXオリジナルの3本で1ユーロ台のものを買ってきた。

最初にアトリエに持っていった日に、片付けをしていると一枚貰えないかと言われた。

アレジー、アレジー!

口を利いたことの無い人だったが、挨拶ぐらいはしてくれるようになった。

作ったサンドイッチをキッチンペーパーで個装してジップロックに入れる。

ちょっとした模様が書かれているのでオシャレだ。

ホテルの部屋でもいろいろ使える。

嵩張らないとは言えないが、重量はほとんど空気同然である。軽い。

ま、ここまでは普通だ。

今回これは!と思ったのは、、、

枕に使えるということ。

公園の芝生に(ディズニーの)ビニールシートを敷いて寝転ぶのに、ロールのキッチンペーパーを入れたトートが枕に最高なのである。

ピクニックに枕を持っていく人はあまりいないのではないかと思われるが、なにかといろいろ使えるキッチンペーパーが枕になるのである。最高じゃないか、とちょっと興奮した。

次回の旅行にはたぶん忘れているので、ノートに書いた。

(書いたことを忘れているだろうな。)

ユーロが軟調、現在115円台。

フランス大統領選挙に、英・米に次ぐまさかのビッグ・サプライズの可能性が取り沙汰されていることが最大の理由である。

しかし、ここまで織り込まれたら、案外誰が当選しても材料出尽くしでむしろユーロ・ラリーが起きたりするのでは。

「大統領選挙、2017年4月23日と5月7日」と書かれている。

マリーヌ・ル・ペンのポスターは、あちこちでこういう落書きがされている。

やはり、という印象だが、ホッとするような気持ちもする。

日本の公職選挙法ではこういう行為はかなり厳しく罰せられるという教育が普及しているのか、実際選挙ポスターに落書きされているものを見たことがない。

Remettre la France en ordre.

「フランスに秩序を取り戻す」というようなことになると思うが、ordreはアンシャン・レジームを意味する言葉のようだ。

「フランスをアンシャン・レジームに戻す」ともなる。

世界の学生運動の中心はカルチェ・ラタンのソルボンヌだったが、晴天が続く2017年4月のサン・ジャック街のお昼のカフェやデリは健康的な若者で賑わい、何か運動が起きそうな気配も、それを警戒警備するような動きも見当たらない。

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